口から健康をプロデュースする歯科衛生士・歯科コンサルタント 壱原裕子のブログ

歯を治してもまた虫歯になるのは?どんどん治療する箇所が増える訳

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壱原裕子 歯科衛生士歴18年、歯科コンサルタント、歯科カウンセラー、ライフスタイルコーディネーター。 一生、笑って、美味しく食べられる、健康寿命を延ばす!!をモットーに患者さんと歯科医院のお手伝いをしています。
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歯を治してもまた虫歯になるのは?

どんどん治療する箇所が増える訳についてポイントを5つに絞ってお伝えします 。

  • 1.健康保険は病気の治療に適応される保険制度
  • 2.治療→再発の繰り返し
  • 3.予防
  • 4.精度の高い治療
  • 5.負のスパイラルに入っていない人

あくまでも私の19年間の臨床経験上の話です。

健康保険は病気の治療に適応される保険制度

前回の記事で歯科医院でクリーニングだけしてほしいはダメ?健康保険適応?

健康保険は病気を治療する為の制度だとご説明しました。

けれど、より長くご自身の歯を残し、健康を保つ為には より短い期間で治療を終わらせる為には。

より精度の高い、成功率の高い治療を受けたいと思ったら  それは国の決めたルールでは不十分ではないかと感じています。

 より健康に、ご自身の歯を長く保つための制度ではないと思います。

これは社会保障費の中からまかなわれている費用なので、最低限の機能を回復するというのが目的だからです)  

1 制度の目的
国民健康保険制度は、原則として被用者保険等の適用者以外の国民すべてを被保険者とし、その疾病、負傷、出産又は死亡に関して必要な給付を行い、社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする。

厚生労働省 国民健康保険制度の概要

2.治療→再発の繰り返し 負のスパイラル 

私は今までの臨床経験で数多く歯が失われていく場面をみてきました。

治療→再発→治療→再発

この繰り返し  そして抜歯 もうほとほと嫌気がさし、歯科衛生士をやめたくなりました 今から10年前のことです 。

医療法人社団 都栄会 寒竹ファミリー歯科

そこから予防という方法を学び、精度の高い治療を実際に体験、見学したことで分かったことがあります。

 国民健康保険制度の範囲内だと、国が決めたルールでの治療となるということ。

そして、なかなかこの「治療→再発の負のスパイラル」から抜け出せないと気づいたのです。

そこで私が歯を守る為に必要だと思ったのは  予防と精度の高い治療です。

3.予防する

予防が大事だということはみなさんも知っていると思います。

削って詰めるの治療は修復治療でしかないので…

噛めない→噛めるようにする

根本的な原因を取り除いている訳ではないのです。

なんで噛めなくなったの?なんで虫歯になったの?

そこには言及されません。

その後いかに再発させないか、長く健康な状態を維持するのが予防です。

基本的に予防は健康を維持するためのものなので、健康保険は適応されません。

(一部例外あり)

予防歯科とは、ムシ歯などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。
歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践しましょう。

そのためにも、歯科医院での定期的な健診が大切です。

クリニカ 予防歯科

4.精度の高い治療 

適当な詰め物、被せもの、根の治療は将来の歯の生存率を下げます。 

先生や歯科衛生士の腕次第だと思ってますか?

 確かに関係はありますが… それだけではありません

健康保険内の治療では使う材料、器具、手技決まっています 。

しかし、より精度の高い治療を望めば… 

健康保険のルールでは使えない、より安全で、信頼のおける器具、機材を使用します。

それには高額な費用がかかります。

その為、精度が高く、良い材料を使う治療というのは保険外の治療となります。

 腕の良い先生は自分を安売りしません。

 それは歯科医師も歯科衛生士も他の人より勉強をし、技術もあるからです。

5.負のスパイラルに入っていない人

このスパイラルに入っていない人も今では増えてきていると思います。

  • 今まで全く治療を経験していない人 
  • 全く歯周病になっていない人 
  • 歯並びが歯科医療関係者がみても完璧に近い人
  • 歯磨きが歯科医療者からみて完璧な人 
  • (ここに唾液と歯の質も入れたい)   

です。

 これらの人は治療は必要ありませんが、定期健診などは必ず必要です。

定期健診=クリーニングと思っている方はとても残念です。

これもまた別の機会にご説明します。

そして、定期健診は健康保険適応外です。  

まとめ

今回は「歯を治してもまた虫歯になるのは?どんどん治療する箇所が増える訳」についてお伝えしました。

ポイントはこの5つです。

  • 1.健康保険は病気の治療に適応される保険制度
  • 2.治療→再発の繰り返し
  • 3.予防
  • 4.精度の高い治療
  • 5.負のスパイラルに入っていない人

決して、保険治療が悪いと言っている訳ではありません。

保険治療で十分な場面もあるかもしれません。

ただ、私はあなたの健康や歯を守る為には不十分ではないか?と思うのです。

こんな話をしっかり歯科医院で聞いたことはありますか?

あなたのかかりつけの歯科医や担当の歯科衛生士がしっかり説明してくれるなら、本当に良い歯科医院だと思います。

 歯科医院にかかる際には、少し思いだしてみてください。

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