行動分析学入門勉強会 第1章 好子 2020,2,20 1回目
勉強会で重要だと思われる箇所と、教科書の中のテストに出る太字をまとめました。
大文字、太字は教科書の中の太字部分なので、テストに出ます。
行動分析学の概念
- 人間を含めた動物全般を対象として
- 行動の原理が実際にどう働くのかを研究する学問
医学モデルによる行動観
- 行動というのは背後にある心理的原因の症候である
- 行動の原因を考える
- 人間行動をその背後にある心理状態の単なる症候とみる見方
行動分析学家にとって「行動こそが全て」
行動の問題は、個人の心の問題ではなく、問題行動に直面した時に、その問題行動を強化している好子を発見するべきである
この二つの違いをよく覚えておく事で1章がかなり読みやすくなる。
行動分析学で重要な言葉説明
行動とは
行動分析学家が言う広い意味での行動
死人テストをパスできる活動 死人にできない行動
ここでは夢を見る、思考するなども行動に含まれる
厳密な意味での行動分析家の言う行動(こちらに重きを置いている)
筋肉や線の活動
動く、座る、笑う、などの、身体機能を使って行う動作のことを指す
死人テスト
死人でもできる事は行動ではない
目の前にある行動こそが問題だ 目の前にある問題行動は過去に学習されたものなのだ
という一文もある通り、とにかく行動に焦点を置いている。
行動=反応 と同じ意味に使うことがあるが、この反応という言葉は何かに対するリアクションという意味に限定されているわけではない。
行動レパートリー
ある人(動物)のできること全て
その人が身につけている行動の全て
読む、食べる、寝る、など日常の動作全て
行動的介入
行動の原理に基づいた行動矯正の手続きを実施すること
「治療」というと、どこかに病気があって、それが問題行動を起こすと思われがちなので、「治療」という言葉は使わない。
課題分析
行動にはいくつかのしなくてはならない動作がある。
これを課題という。
その動作を細かく区切って、その小さな単位の中で、何が問題になってできていないかを見極める。
全ての課題ができるようになれば問題は解決するという理論。
この時に注意するのが
指針 行動(心理学)の問題を扱う時は、常に特定の行動に焦点をあてる
好子
正の強化子(強化)
行動の直後に出現すると、その行動の将来の生起頻度を上げる、刺激、出来事、条件
本当に好子となるかどうかは、実験してみなければわからない
行動を強化する前に仮定の好子が本当の好子かどうかを確認せよ
人によって、「好子」となり得るものが違うので、人や条件によって変化する
行動の前でなく、行動の直後に出現する(行動の前と後で変化がある)
行動の頻度を増やすものが好子
この反対が「嫌子」負の強化子(弱化)
行動の直後に出現すると、その行動の将来の頻度をさげてしまう事
雑談
行動分析学とエリクソンだと考え方の背景が違う
(エリクソンは行動分析学と臨床心理学の中間ではないか?黙るは行動の一つだと思っているが、行動分析学では厳密な意味での行動ではない)
「無意識」の概念を提唱したフロイトとは全く違う考え方(行動分析家はフロイトを嫌っている?とか)
日本で心理学と言うと、行動心理学がメジャーだそう
感想
最近読んだ「小児性愛者」についての本の中でも、治療として「行動分析学」が用いられていたので、(認知療法)日本でメジャー、世界でメジャーはこっちなのか…と納得。
最近、人気のメンタリストのDAIGOや、〇〇大学流心理学系の本も元は行動分析学だと思った。
行動を細分化するのも重要。
ヨガを教える時も、歯科でのコンサルタントも、マニュアル作りも、教育も全て同じこと。
宿題
次回までに身の回りの事を「好子」で考えてみてみる。
2章を読んでくる。
太字はテストに出ます。