口から健康をプロデュースする歯科衛生士・歯科コンサルタント 壱原裕子のブログ

時代遅れ?もう「予防歯科」では生き残れない??予防歯科の落とし穴3つ

壱原 裕子
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壱原裕子 歯科衛生士歴18年、歯科コンサルタント、歯科カウンセラー、ライフスタイルコーディネーター。 一生、笑って、美味しく食べられる、健康寿命を延ばす!!をモットーに患者さんと歯科医院のお手伝いをしています。
詳しいプロフィールはこちら

こんにちわ。

歯科衛生士歴18年、色々な歯科医院で働いた経験を活かし、今後も生き残れる歯科医院を作る為のコンサルタントをしています。

今日は未だにブームの「予防歯科」についてです。

某歯科医師の先生がテレビなどで取り上げられてから、予防歯科ブームが日本で巻き起こりました。

未だそのブームは続いていますが、これからも予防歯科で生き残っていくことができるのでしょうか?

今日は「予防歯科」の落とし穴についてお伝えします。

1.歯科衛生士の腕が必要
2.そもそも時代に合ってない
3.自費化しないと儲からない

この3つの項目についてお話しします。

予防歯科が儲かると言われていた理由

私も大手の予防歯科で、働いていたことがあります。

その病院は確かに、患者さんも多く、売り上げもかなりありました。

治療型と呼ばれる診療スタイルより、コストもかからないので、理想的です。

だから、今までは儲かる診療スタイルであったというのは事実です。

歯科検診の患者様を増やすと「リピート率が格段にあがり」ます。

予防歯科の患者様を増やすのにコストはほとんどかかりませんから、当然ライフタイムバリューもあがりますよね。

※ライフタイムバリュー=“LTV(Life Time Value)顧客生涯価値”

参考URL:http://smmlab.jp/?p=12858

朴智弘 公式ホームページ
予防歯科は儲からない?歯科検診は集患に繋がる立派な経営戦略です!

このようにリピートにつながるからだったのです。

が、予防歯科が儲かっていたピークは5~15年前です。

それは、今までは患者さんの知識が少なかったということと、「予防歯科」が珍しかった事、まだ人口減少が歯科業界に影を落としていなかったからなのです。

今後、歯科医院の経営は益々厳しくなります。

本当に生き残る為には「予防歯科」だけでは無理ということです。

落とし穴1 歯科衛生士の腕が必要

予防歯科に定期的に通院する患者さんは先生よりも、歯科衛生士に魅力を感じて継続来院します。

予防管理受診患者と非受診患者との相違で最も関連性の強い因子が「歯科衛
生士の技術」(0.077)であり,「歯科医師の技術」(0.039)の約2 倍の関連の強さが認められた(図3)

つまり,予防管理の主役は歯科医師ではなく歯科衛生士であることが患者から評価されたということである.

J Health Care Dent. 2001; 3: 4-14 Printed in Japan. All right reserved
予防管理型歯科診療に関するアンケ-ト調査の分析

こんなリスクが高い経営方針があるでしょうか?

一番人気の歯科衛生士が辞めたらどうするのですか?

安定してナンバー1歯科衛生士を育成する環境が整っている歯科医院なんてめったにありません。

そして、そんな歯科衛生士は自然と2.3年では育成されません。

しっかりとした育成プログラムがある歯科医院でないと、そのような歯科衛生士は育たないし、生き残る為にはそれも視野にいれないといけません

時代背景からしても、歯科衛生士不足は今後最大の問題となります。

選び放題の職場の中から、先生の歯科医院で働き続ける魅力がありますか?

こんな不安定な要素の多い予防歯科は、今後はリスクが高すぎます。

落とし穴2 そもそも時代に合ってない

さきほども言いましたが、今後人口減少の影響を色んな分野が受けると思います。

KNN KandaNewsNetwok  鎌倉時代からの日本の人口 2004年が日本の人口のピーク

が、歯科は顕著でしょう。

歯科業界で働く人は確実に減ります。

予防歯科を保険診療で行う場合は、患者さんの数をみなければなりません。

歯科衛生士もスタッフも多く必要です。

そして、患者さんも人口減少とともに減るでしょう。

数を多くみなければいけないのに、数をこなしてくれるスタッフは入らない、相手にするお客さんが少ないなんて負け戦に出かけるようなものです。

私なら、他の方法を探します。

落とし穴3 自費化しないと儲からない

自費率を伸ばす方法には、本当にたくさんのセミナーがあります。

一般社団法人 メディカルタトゥー協会 自費研フェス2019に参加します

これだけ多くのセミナーがあるということは、多くの歯科医院では自費化が難しいということです。

現状、自費診療の何が良いのか患者さんが納得するように説明してくださいと言っても、できない先生が大半です。

それは、誰にも教育されてないからです。

だからと言って、セミナーに参加しただけで、自費化が成功するほど甘くはありません。

ある意味自費化できれば、儲かるのですが、落とし穴1.2に挙げたリスクを払拭できはしません。

このようにリスクが高い予防歯科なのですが、今も「予防歯科」という診療スタイルを押し付けるコンサルタントや、セミナーがあります。

今は、患者さんも賢いですし、情報があふれるようにあります。
それを賢く利用するのが、今後も生き残る歯科医院となるでしょう。

まとめ

今回は予防歯科経営の落とし3つについてお伝えしました。

1.歯科衛生士の腕が必要
2.そもそも時代に合ってない
3.自費化しないと儲からない

になります。

予防歯科はとても良い経営の方法でもあります。
が、時代はどんどん変化します。
今後も生き残れるような歯科医院を目指しましょう。

これからの時代を生き残るために…

先生の望む歯科医院を実現するために…

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壱原裕子 歯科衛生士歴18年、歯科コンサルタント、歯科カウンセラー、ライフスタイルコーディネーター。 一生、笑って、美味しく食べられる、健康寿命を延ばす!!をモットーに患者さんと歯科医院のお手伝いをしています。
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