口から健康をプロデュースする歯科衛生士・歯科コンサルタント 壱原裕子のブログ

生き残れる歯科医院になるために 知っておきたい6つのこと

壱原 裕子
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壱原 裕子
壱原裕子 歯科衛生士歴18年、歯科コンサルタント、歯科カウンセラー、ライフスタイルコーディネーター。 一生、笑って、美味しく食べられる、健康寿命を延ばす!!をモットーに患者さんと歯科医院のお手伝いをしています。
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「失われた20年」と言われる平成という時代でしたが、歯科医院が目立って潰れるようになったのも「平成」です。

これからの「令和」という時代で生き残れる歯科医院になる為に、考えておきたい事6つをお伝えします。

6つの項目は

1.人口が減少する
2.日本経済は緩やかに衰退していく
3.日本の保険制度は益々厳しくなる
4.テクノロジーの進化
5.「労働」も「働き方」も「仕事内容」も変わる
6.お金の意味が変わってきた

です。

記事を書いているのが 2019.12.6 になります。

来年になると、政治もテクノロジーも変わってきているかもしれませんので、それを踏まえてお読みください。

1.人口が減少する

時代遅れ?もう「予防歯科」では生き残れない??予防歯科の落とし穴3つでも書きましたが、人口が減少します。

KNN KandaNewsNetwok  鎌倉時代からの日本の人口 2004年が日本の人口のピーク

2050年には日本の総人口は1億人を切ると言われています。

そして、65歳以上の人の人口は日本全体の人口の3割を超えると言われています。

国立社会保障・人口問題研究所 人口ピラミット 2050年

この事を考えると、まず患者さんが減ります。

歯科医院自体の必要数が減るので、歯科医院も減少していくでしょう。

そして、超高齢化社会では、来院してもらい、治療をするという従来のスタイルが難しくなるでしょう。

自動運転のインフラが整って、高齢者が運転しなくても良い社会が実現すれば良いのですが、政治的な理由により、日本ではまだ実施できていない状況です。

逆に、自分達が赴くのが普通になるかもしれません。

オフィスを持たない歯科医院ができるのではないかと思っています。

「今までなかったものが普通になる」というのがこれからの時代だと思います。

その中で「どうすれば生き残っていけるか」を考えたことがありますか?

2.日本経済は緩やかに衰退していく


生産年齢人口という言葉をご存じでしょうか?

生産年齢人口とは

労働意欲の有無に関わらず日本国内で労働に従事できる年齢の人口という意味で使われる経済学用語です。

日本では主に15歳から65歳未満の年齢に該当する人口が生産年齢人口にあたります。

生産年齢人口と逆の意味で使われるのが「従属人口」や「被扶養人口」。

働き手である生産年齢人口(15歳〜64歳)以外の年少人口(0歳〜14歳)と老年人口(65歳以上)が被扶養層と言われています。

WORK×IT 生産年齢人口とは?推移と予測、労働力人口との違いを解説

2050年には、生産年齢人口の割合がほぼ50%になります。

国立社会保障・人口問題研究所 人口ピラミット 2050年

そして、65歳以上が3割を超える。

現実的に考えて、右肩上がりに経済が成長するなんて考え方は、今の日本では通用しません。

ここでも、今までの常識が通用しなくなるという事が言えると思います。

歯科医院を大きくして、人を雇うスタイルは現実的ではないでしょう。

3.日本の健康保険制度は益々厳しくなる

社会保障費の内約を知っていますか?

財務省 社会保障関係費について(平成30年度予算案)

現在は年金が約60兆円、医療費が約40兆円です。

この内、医療費の2/3近くはシニア層に使われています。

厚生労働省 平成29年度 国民医療費の概況   結果の概要 年齢階級別国民医療費

そして、財源の不足分は国債で賄われています。

財務省 社会保障関係費について(平成30年度予算案)

恐ろしいと思いませんか?

最近やっと、政府は健康保険適応外となる、薬の検討を始めました。

政府は30日、全世代型社会保障改革の一環として、市販の医薬品と同じような効果があり代替が可能な薬(市販品類似薬)について、公的医療保険の対象から除外する方向で調整に入った。

The SANKEI NEWS 市販類似薬は保険対象外 病院処方の風邪薬など 医療費抑制へ政府調整

そもそも、薬漬けにしてきたのは病院と製薬会社、国の保険制度ではないでしょうか?

根本を考えなければいけない時期にきていると思います。

このような事を踏まえると、歯科治療は今後保険適応外になる可能性がとても高いと私は考えています。

そして、治療をしない為にも予防という考え方は益々普及するでしょう。

4.テクノロジーの進化

テクノファビアという言葉をご存じでしょうか?

[technophobia]【心】科学技術恐怖症.テクノ恐怖症.コンピューターの操作やメカニズムに慣れないため,心身が拒絶反応を起こすもの.

imidas 日本語辞典  現代人のカタカナ語辞典

このような方、いらっしゃいませんか?

今後生き残っていく為には、テクノロジーが今どのような所まできているかを何となくでも良いので理解する必要があります。

そんなものとは関わりたくないと思っていても、レセプトも電子化が急激に進みました。

私が働きだした頃は「このレセプト用紙一枚がお金だ」と言われていました。

が、もう紙を抱えて持って行っても、お金になりません。(未だ11%が対応できていないようですが、2011年時点で65歳以上であると免除されたようです。)

レントゲンがデジタルになりだした頃、周りの先生は画像の質が悪いなどと言って、新しく出てきた技術に対する拒絶反応がすごかったのを覚えています。

が、画像の質はすぐに良くなり、フィルムで見えなかったものまで見えるようになりました。

レントゲンはもう、デジタルでない医院はないでしょう。

そう、時代の流れなのです。

AIやIOT,ブロックチェーン、AR,VR,など聞きなれないコトバ。

これらを知って、テクノロジーの現在地を知ることは、生き残れる歯科医院になるために必要不可欠です。

これらの言葉はネットでも、本でも、簡単に調べることができます。

最近では動画で解説してくれるコンテンツもあるので、本を長時間かけて読めない方にオススメしています。

5. 5.「労働」も「働き方」も「仕事内容」も変わる

テクノロジーの変化により、働き方が変わってきています。(在宅勤務など)

私達はAIがやってくれる事をやらなくて良くなるので、もっと別の仕事をするようになります。(仕事内容)

かといって、歯科治療の全てをこなしてくれる程のAIはまだありません。(2019.12現在)

上手くAIを活用する時代になるのです。

大和ハウス工業の芳井敬一社長は5日、大阪市内で産経新聞などのインタビューに応じ、住宅施工現場の作業員を8割程度削減することを目指して、ロボットや人工知能(AI)を活用した実証実験を開始する方針を明らかにした。

建設業界では少子高齢化などを背景に人員不足が深刻化している。

芳井社長は「2、3年後には実施し、業界全体で活用できる仕組みまで拡大したい」と強調した。

THE SANKEI NEWS 大和ハウスが工事現場の作業員8割削減へ ロボット、AI活用

本屋さんがここ5年で一気に無くなっていきました。

同じようにサービスとしてはあるが、今までとは変わる仕事も、お店もたくさんあるでしょう。

歯科治療も同じように、自動化される事が増えていくでしょう。

ある意味好きな事だけできる時代が到来したと思うと、楽しくありませんか?(労働に対する意識が変化する)

ここで今後も生き残れる歯科医院の先生には、AIやロボットができない事を特化していって欲しいのです。

それが何か?と言われるとはっきり言ってわかりません(笑)

だって未来はまだ決まってないのですから!!

でも、未来を予想をすることはできます。

先ほど言ったようにオフィスを持たない歯科医院は絶対に出てくると思いますし、歯科衛生士も医院に所属する必要はなくなるでしょう。

が、日本はまだ政治がテクノロジーや、時代の流れに追いつけてないのが現実です。

今後の政治との兼ね合いと、国際情勢も加味する必要があります。

6.お金の意味が変わってきた

私は高校生の頃、ロバート・キヨサキが愛読書でした(笑)

「お金の価値が変わる」とここ20年ずっと言われ続けています。

20年ほど前は今の紙幣価値が大暴落する、紙のお金の価値がなくなるというものだったと記憶しています。

そして、今、現在、お金の意味は本当に変わりました。

仮想通貨、暗号資産などの出現で、資本主義とは違うお金の仕組みが構築されてきています。

お金とは信用のひとつの表現形態に過ぎない。

逆に言うと、お金をたくさん扱っている人は、信用とは何であるかを理解している。最たる例は、借金を抱える人だ。

講談社  堀江貴文さんが語る「みんな『お金』のことを勘違いしていないか?」

今までのように貯金をすることで安心を買える時代ではなくなってきています。

では、これから、歯科医院を経営していくにあたり、何をすべきなのか?

ものすごく簡単に書きます。

自分の「信用」を増やすのです。

何か自分が他とは違い、突出してできる能力を磨くことです。

これを元に「信用」を増やしていきます。

私がオススメしている特化してほしい技術は、「診断力と判断力」向上です。

検査資料から病気を診断し、適切に判断する力です。

今後は遠隔での診療を視野に入れると、ここは絶対に外せません。

インプラントのオペなんて、ロボットのほうが絶対にミスなく上手にできる時代がやってくると思います。(今はまだありませんけど)

まだ今のAIの技術で「ドラえもん」は作れません。

特定の何かに特化したAIは人間よりも優れた作業効率を持っていますが、総合力ではまだ人間には敵わないのです。

自分で考える事はできても、人間のように、情報を選別したり、臨機応変に対応したり(フレーム問題)、新しい発想をする事、経験を蓄積して、総合的に判断することは、とても時間がかかるか、できないそうです。 (2019.12現在)

経験則と複合的に考える力が必要な「診断力と判断力」を上げることは絶対にオススメです。

まとめ

生き残れる歯科医院になるために 知っておきたい6つのこと をお伝えしました。

1.人口が減少する
2.日本経済は緩やかに衰退していく
3.日本の保険制度は益々厳しくなる
4.テクノロジー
5.働き方が変わる
6.お金の価値観が変わる

です。

これらの項目は本や、ネットに色々と情報があふれています。
ぜひ、ご自身で調べてみてください。

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壱原裕子 歯科衛生士歴18年、歯科コンサルタント、歯科カウンセラー、ライフスタイルコーディネーター。 一生、笑って、美味しく食べられる、健康寿命を延ばす!!をモットーに患者さんと歯科医院のお手伝いをしています。
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