自信やスキルの前に必要な「証明」から「成長」への考え方のシフトの方法

前回、「証明」するよりも「成長」することを目的とした考え方のほうが、「やる気スイッチ」を押すには最適だとお伝えしました。
そして、それは意図的に変えることができます。
今回はその方法と注意点5つをお伝えしたいと思います。
ポイント1.「証明する」ことに魅了されてしまっている人は、いつも不安感でいっぱい
自分を守ろうとしてしている事が、学ぶ事を阻んでいるのです。
「やる気スイッチ」をサクッと押す為に、以下の方法で「成長する」意識に方向転換していきましょう。
ポイント2.目標を考える時には、「成長」を意識したものにする
① 自分のしたいことを書き出します
② ①で出したことを学び、改善、発展、成長、前進、将来的にこの言葉を使って、書き直す
「証明」するのでなく、「成長する」ことに重きを置いて書いてみてください。
例
痩せたい
→私は食生活と生活習慣を改善したい
良い経営者になりたい
→私は良い経営者になる為に必要な事を学びたい
人に認められたい、褒められたいと思って、目標を決めてしまっている時は、この目標を達成することで、自分がいかに成長できるかという観点から考えてみましょう。
ポイント3 あせらない、じっくりやる
「能力があれば、すぐにうまくいく」という考え方を、まずやめます。
困難にぶつかった時ほど、あきらめたりせずに、じっくり取り組みます。
失敗してもいいし、人を頼っても大丈夫です。
それがあなたが「無能」だという証明ではありません。
時間がかかってもやりきる事が大事です。
ポイント4 他人と比べない
比べるのは昨日の自分。
昨日出来なかった事が、今日できれば良いのです。
今日できなくても、いつか絶対にできるようになります。
ポイント5 根気よく続ける
上の3つのことを根気よく、続けます。
気付いた時に、考えている事を「成長」にシフトしていけば、そのうち、自然とできるようになります。
が、長年「証明」する事に重きを置いてきた人には、時間がかかります。
が、絶対に変化します。
あきらめない事が大事です。
同じ出来事があっても、どう感じるかは人それぞれです。
例えば職場で上司に注意を受けた時に「自分は協調性がないから目の仇にされている」とネガティブな感情になる人もいれば、「期待されているからこそ指摘されるんだ」とポジティブな感情になる人もいます。
このとっさに湧き上がってくる考え方を「自動思考」と呼びます。
歪んだ自動思考では、ネガティブな感情ばかりが強くなり、幸せな人生を送ることが難しくなってしまいます。
Reed 【思考の癖】自動思考を変える方法をステップごとに詳しく解説
まとめ
今回は「やる気スイッチ」を押す為の、スイッチを作る作業の下準備の方法をお伝えしました。
ポイントは4つです。
- 「証明する」ことに魅了されてしまっている人は、いつも不安感でいっぱい
- 目標を考える時には、「成長」を意識したものにする
- あせらない、じっくりやる
- 他人と比べない
- 根気よく続ける
スイッチ押したくても、スイッチがなければなければ押せません。
こちらの記事も参考にしてみてください
参考文献
Self–efficacy: toward a unifying theory of behavioral change.
A Bandura – Psychological review, 1977 – psycnet.apa.org
アルバート・バンデュラー 「自己効力感~行動を変える包括的理論」
Self–efficacy and work–related performance: A meta-analysis.
AD Stajkovic, F Luthans – Psychological bulletin, 1998 – psycnet.apa.org
スタイコビッチ、アレクサンダー・D、ルーサンス、フレッド
自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析。
The validity of occupational aptitude tests
EE Ghiselli – 1966 – Wiley
EE Ghiselli-1966-ワイリー 妥当性の職業適性検査