スタッフの考え方を成長へと導く時に気を付けたい事3つ
前回までに心の方向性を「成長する」事に向ける方法をお伝えしました。
自信やスキルの前に必要な「証明」から「成長」への考え方のシフトの方法
今日は スタッフの心の方向性を「成長する」にシフトする 時に気をつけて欲しい事を3つお伝えします。
これは家族や、他人、色々な場面で使えるテクニックです。
- ①日常の事を「成長」という観点からみるように促す
- ②ミスしても大丈夫と伝える
- ③正しいフィードバック、評価をする
①日常の事を「成長」という観点からみるように促す
ノルマという言葉一つとっても…。
自分の能力がどれくらい向上したのか測る指針
何を学ぶべきか教えてくれるツール
などと説明し、なるべく「成長」ワード「学び、改善、成長、前進、将来」を入れながら、話します。
②ミスしても大丈夫と伝える
ミスしても大丈夫という事を伝えるだけで、実は失敗する可能性は格段に低くなります。
不安感は何かを行う時の一番の阻害要因です。
不安を取り除く事で、失敗もしないし、失敗をしてもそれを糧ににして成長してくれます。
「はじめから完璧にできる人はいないから、大丈夫。まずは、やってみて。」
「ミスしながら、成長することで、色々とできる事が増えていくんだよ。」
などと声をかけると、不安が少なくなりますし、ミスは格段に減るでしょう。
実際に、ミスしながら、成長していった先輩や、身近な人の話をするとより効果的です。
③正しいフィードバック、評価をする
ここはとても重要です。
スタッフがミスをした時に、それを上手に指摘する事はとても大事です。
もしかしたら、このフィードバックが原因で「成長」への考え方のシフトが順調にいっていないのかもしれません。
また、評価にしても同じ事が言えます。
実は上司の役目はここがとても大切です。
適切なフィードバックは部下の成長促進にもつながります。
その際のポイントとしては褒める事や叱る事ではありません。
また、業務の指示やアドバイスでもありません。
あくまでも現状を冷静に捉えて、ポイントを伝え、次のアクションを考えさせる事です。
自分の置かれている状況や行った対応などは、どうしても主観的に捉えがちです。
上司が客観的な視線で的確に伝える事で、部下の理解度も上がるでしょう。
TUNGA 適切な「フィードバック」の行い方や、やってはいけない例を解説。
お互いの信頼関係構築が重要
まとめ
今回は自分以外の考え方の癖を、「成長」へと促す際に注意することをお伝えしました。
- ①日常の事を「成長」という観点からみるように促す
- ②ミスしても大丈夫と伝える
- ③正しいフィードバック、評価をする
になります。
正しいフィードバックをすることがとても重要になってきますので、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
正しいフィードバックをしてますか?スタッフや部下を成長させる為にとても重要なポイント6つ
参考文献
Self–efficacy: toward a unifying theory of behavioral change.
A Bandura – Psychological review, 1977 – psycnet.apa.org
アルバート・バンデュラー 「自己効力感~行動を変える包括的理論」
Self–efficacy and work–related performance: A meta-analysis.
AD Stajkovic, F Luthans – Psychological bulletin, 1998 – psycnet.apa.org
スタイコビッチ、アレクサンダー・D、ルーサンス、フレッド
自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析。
The validity of occupational aptitude tests
EE Ghiselli – 1966 – Wiley
EE Ghiselli-1966-ワイリー 妥当性の職業適性検査