「脳」は省エネ設定 リミッター解除するビジョンボードの効果
の続きです。
今回はビジョンボードにどんな効果があるかを「脳の癖」4つに合わせて、詳しく説明します。
- 1.省エネ
- 2.ぶれやすい
- 3.内観を嫌う
- 4.報酬が必要
脳は生命維持に必要なこと以外は、余計なモノとして排除する構造となっている為、このような癖があるのです。
1 省エネ
生きているだけで、脳はエネルギーの20~30%を消費します。
脳は生命維持以外に、基本的にエネルギーを使いたくないのです。
だから、命に関わらない変化については、認識すら弱めています。
本当にあなたが望むもの、必要なものでなければ認識しないのです。
そして、使い慣れたものの方が認識されやすく、それ以外は目に入っても、認識されません。
必要なものであっても、認識されないのでは使う事もできません。
成人の脳の重さは男性で1350~1500g、女性は1200~1250gほどで、平均的な体重の約2%程度に過ぎません。
その一方で、脳はグルコースという形で1日当たり350~450kcalを消費しており、これは人体の基礎的な消費カロリーの20~25%を占めています。
この割合は、体の発達が進んでいない子どもになるとさらに大きくなり、5~6歳の子どもでは消費カロリーの実に60%が脳によるものだとされています。
Gigazine 脳をフル活用するとカロリーが大量に消費されるというのは本当か?
2.人の認識は、固定概念やあらゆる情報により、ぶれる
思っているよりも、環境に変化されます。
固定観念、生活環境、情報様々です。
3.人は内観するのが苦手
世界の成功者やトップアスリート達は、毎日瞑想している人が多いです。
これはパフォーマンスが上がる以上の効果があるからです。
瞑想については多くの著名な方が本を書いているので、参考にしてみてください。
(本を選ぶ時には、しっかりとした根拠がある本を選んでください)
が、そんなに効果があるのに、なぜ大衆が行わないのか?
それは、現代人が暇、退屈な時間を持つのが苦手だからです。
少しの時間が空いたら、スマホをいじっていませんか?
「何も刺激がない状態よりも痛みがあったほうが安心する」という研究結果があります。
嘘でしょ?と思いますか?
2010年にハーバード大学で実際に心理学者が行った研究です。
現代人はいつも何かに追われがち。そのせいで、内観する時間を「有意義」と認識できないのかもしれません。
Men Prefer Painful Shocks to Gadget-Free Alone Time By Tanya Lewis July 03, 2014
4.脳は報酬があるかないかで、判断する
脳が「報酬」とするか、「危険」とみなすかは、自分がそれを良い事だと捉えているかどうかで決まります。
あたり前ですが、脳は「危険」を回避するように設定されています。
脳は生きる為に、リスクをなるべく低く、リターンを最大化しようとします。
ただ、それが自分にとって大事なものなら、危険を顧みず挑みます。
映画でもよくありませんか?
仲間や、大切な人の為に奮闘する主人公たちを。
彼らには
「仲間や大切な人と一緒にいる、彼らが生きていることが自分の幸せ」
という報酬がすでに設定されているから、動けるわけです。
人の為じゃないんですよ。
現実は映画よりも複雑な「報酬」を設定します。
自分が踏み出そうとする道がどんなに険しくても、しっかりとした「報酬」が設定されていれば、脳はそこに向かって最短のルートをみつけようとします。
これが分かってくると、今まで目に入ってこなかった情報が入り、脳が勝手に考え始めるのです。
その報酬の設定が「ビジョンボード」です。
だから、毎日眺めることで脳に「これが報酬だ」と植え付けるるのです。
まとめ
今回はビジョンボードにどんな効果があるかを「脳の癖」4つに合わせて、詳しく説明しました。
- 1.省エネ
- 2.ぶれやすい
- 3.内観を嫌う
- 4.報酬が必要
スタッフと一緒の写真を貼ってくださいとお願いしたと思うのですが、これはもし夢が叶ったとしても、仲間がいないと達成しにくいからです。
また、一過性のものになる可能性が高いからです。
そして、それは叶える過程でも同じです。
何でも一人でできると思っている院長先生や、スタッフがいます。
しかし、それは違います。
一人のほうが最短だと思っていますか?
そんなことありません。
次回は誰かと一緒にビジョンボードを作るメリットをお伝えします。