スタッフのモチベーションを上げる方法は一つだけじゃなかった⁈考えてほしい事3つ
スタッフに「やる気」になってどんどん行動したり、継続できたり、はたまた、それを自分以外の人に、そのような行動をとっててほしいと思っていますか?
自分の人生に生き甲斐を持つにも、部下を持っていたり、人に教える立場の、育てる立場の人にも、「やる気スイッチ」の押し方を知る事はとても重要で、大切です。
が、ここでみなさんが陥りがちな注意点を3つ
- 1.やる気スイッチの押し方に万能なものはない
- 2.その人に合ったスイッチの押し方が大事
- 3.以前と同じスイッチの押し方が今も有効とは限らない
をお伝えしたいと思います。
1.やる気スイッチの押し方に万能なものはない
よく、これだけやれば大丈夫‼︎などの記事を目にしませんか?
セミナーや自己啓発の本、それらはみんな
「全ての人が、この方法でやれば、こんなに簡単にできます」
って書いてあると思います。
それはただその人や、そのパターンに合った方法がそれだったというだけです。
「やる気スイッチ」の押し方はたくさんあります。
症状に合わせて、処方される薬のように。
わかりやすい例
あなたは体調が悪く、病院を訪れたとします。
医師に向かって
「体調が悪いのです」と言いました。
すると、医師は
「じゃぁ、この薬飲んでください。」
と言ってもう診療を終わらせようとします。
あなたは「え?」って思いません?(笑)
なんの症状も聞かずに、薬を処方しようとします。
あなたは
「え?その…もう少し詳しく見てもらえないんですか?昨日から熱もあって、頭もとても痛いんです。」
と言います。
すると医師は
「大丈夫です。見なくてもわかります。体調がいんでしょう?だから、薬を出しますよ。まぁ、一応、みなさんに同じ対応しているんですけど。それで、大体みんな回復しているから、きっと良くなりますよ大丈夫。」
あなたはこの医師はおかしいと思うハズです。
この医師からしたら、どの病気も全て一緒なので、同じ治療をすればいいという訳です。
これは作り話なので、こんな医師はいません。
(いないと思いたいです。)
でも、これを「やるキスイッチ」を押す方法に置き換えると、同じように、治療法は一つだと思っていませんか?
2.その人に合わせた「スイッチの押し方」を選ぶ必要がある
ポジティブに考える、報酬を与える、実践する、ゴール設定をするとか。
いくらでも方法があるのに、どれか一つで上手くいくと思いますか?
そんな訳ないのは、お分かりいただけたかと思います。
いつも、誰にでも、有効な方法などありはしないのです。
3.以前は有効だった事が、今は全く効果がない事もある
「やる気スイッチ」を押す為にはその人に合った正しい方法を見つける必要があるのです。
人は毎日色々な事に囚われて生きています。
昨日大丈夫と思っていた事が、今日は上手くいかなかったり、家庭環境も生活環境も日々変化していきます。
数年前、有効だった方法が今は効果がないというのは、この人生の起伏に関係しているのです。
この人にはこの方法が有効だから大丈夫というのは、少し早とちりかもしれません。
線条体は、運動の開始・持続・コントロールなどに関わります。
また快感の中核、側坐核を含みます。側坐核は、報酬(見返り)や快感と深く関わる中核とみなされています。
よって、線条体で【行動】と【快感】が結びつくのです。実際に行動をしていたり、【この行動をすると、こんな見返りや快感が得られる】ということを予測できるようにしておくと、線条体を活性化することができて、やる気スイッチをONにできるというわけです。
Life&Mind かんたん!【やる気スイッチ】を押す“厳選”5つの方法
まとめ
今回はスタッフのモチベーションを上げる方法は一つだけじゃなかった⁈考えてほしい事3つをお伝えしました。
- 1.やる気スイッチの押し方に万能なものはない
- 2.その人に合ったスイッチの押し方が大事
- 3.以前と同じスイッチの押し方が今も有効とは限らない
モチベーションを上げる特効薬はないということです。
ちょっと残念かもしれませんが…。
よく知れば、「やる気スイッチ」の効果的な押し方がわかります。
次の記事も参考にしてみてください
モチベーションを上げる為に スタッフや自分の考え方の癖を知る為に役立つチェックリスト 証明?成長?
参考文献
Self–efficacy: toward a unifying theory of behavioral change.
A Bandura – Psychological review, 1977 – psycnet.apa.org
アルバート・バンデュラー 「自己効力感~行動を変える包括的理論」
Self–efficacy and work–related performance: A meta-analysis.
AD Stajkovic, F Luthans – Psychological bulletin, 1998 – psycnet.apa.org
スタイコビッチ、アレクサンダー・D、ルーサンス、フレッド
自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析。
The validity of occupational aptitude tests
EE Ghiselli – 1966 – Wiley
EE Ghiselli-1966-ワイリー 妥当性の職業適性検査