正しいフィードバックをしてますか?スタッフや部下を成長させる為にとても重要なポイント6つ
前回は他人の心の方向性を「成長する」にシフトする方法をお伝えしてました。
今回はその中でも最も気をつけてほしい
「正しいフィードバック」のポイントを6つお伝えします。
- あまり好ましくない方向に進んでいる時は正確に伝える
- 具体的に示す
- 上手くいってない時に努力は褒めない
- 上手くいっていても、「能力」を褒めない
- 褒めるのはその人がコントロールできるもの
- 他人でなく、過去のその人自身とくらべて評価する
批判、承認、どちらであっても、必ず守りましょう。
①あまり好ましくない方向に進んでいる時は正確に伝える
「それではダメじゃない?」と他人に伝えるのはとても難しい事です。
が、事実を伝えなければ、上手くいきませんし、相手も成長できません。
結果責任を持ってもらうという点においても大切な事です。
責任を取らないということ=その場、仕事のコントロールを失う
人が最もやる気を失うのが、「コントロールを失う」という事です。
上手くいかなくても、自分を信じる事を伝えましょう。
ミスはミスでも、少しずつゴールに向かっていると信じることが重要です。
②具体的に示す
どこをどのようにしたら、さらに良くなるのかを伝えます。
さらに、どこが上手くいって、どこが上手くいっていないのかを伝えることも必要です。
とにかく、相手にわかりやすく、具体的に。
指示の仕方が悪ければ、作業の質は上がりません。
③上手くいってない時に努力は褒めない
「出来なかったけど、あなたは十分に努力したよね。」
これは絶対に言ってはいけません。
出来なかった事の努力を褒められても、相手は惨めな気持ちになります。
何も生み出しません。
それよりも、何が足りなかったのかを、具体的に伝える事が重要です。
④上手くいっていても、「能力」を褒めない
成功したのは自分に能力があったからだと思っていると、
失敗した時に、失敗したのは自分に能力がないからだと思いこみやすいのです。
これは「証明」の考え方の癖です。
せっかく「成長」に促すようにしているのに、これでは上手くいきません。
⑤褒めるのはその人がコントロールできるもの
やり方、工夫、粘り強さ、ポジティブな態度を認めます。
人でなく、行動を褒めるのです。
すると、困った時に「あの時どんな行動をしたら、上手くいったかな?」と思い出して、行動できるようになります。
⑥他人でなく、過去のその人自身とくらべて評価する
もしも、チーム中では、最も業績が悪くても、過去のその人と比べて、姿勢が格段に成長していたとしたら、それを認めて褒めるべきです。
大事なのは成長することだと確信させてあげてください。
チーム内でもこの考え方を共有する事が重要です。
フィードバックの目的と期待される効果
企業の目標を達成するために、あらゆる組織がフィードバックを積極的に取り入れています。
フィードバックには、
目標の達成、人事の育成、モチベーションの向上、パフォーマンスの向上
といった4つの目的があります。
カオナビ フィードバックとは? 3つの効果的な手法やビジネスでの正しい使い方(文例)
まとめ
いかがでしたか?
今回は「成長」させる為に必要な正しいフィードバックについてお伝えしました。
- あまり好ましくない方向に進んでいる時は正確に伝える
- 具体的に示す
- 上手くいってない時に努力は褒めない
- 上手くいっていても、「能力」を褒めない
- 褒めるのはその人がコントロールできるもの
- 他人でなく、過去のその人自身とくらべて評価する
私は歯科医院で、間違った教育の現場をたくさん見てきました。
そりゃぁ…みんな辞めるし、モチベーション下がります(笑)
上司のフィードバック一つで部下のやる気は変わります!
参考にしてみてください。
今回までで、「やる気スイッチ」の作り方を説明してきました。
まだ、押すまでには行ってないのですが、これだけでも、かなり効果が期待できるので、ご自身や、他人に使ってみてください。
それでも、なかなか上手くいかない!という方はお気軽にご相談ください。
まずはカウンセリングで、問題を抽出しましょう。
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参考文献
Self–efficacy: toward a unifying theory of behavioral change.
A Bandura – Psychological review, 1977 – psycnet.apa.org
アルバート・バンデュラー 「自己効力感~行動を変える包括的理論」
Self–efficacy and work–related performance: A meta-analysis.
AD Stajkovic, F Luthans – Psychological bulletin, 1998 – psycnet.apa.org
スタイコビッチ、アレクサンダー・D、ルーサンス、フレッド
自己効力感と仕事関連のパフォーマンス:メタ分析。
The validity of occupational aptitude tests
EE Ghiselli – 1966 – Wiley
EE Ghiselli-1966-ワイリー 妥当性の職業適性検査